人間の背骨は横から見たときに、頚椎(首)が前弯、胸椎(背中)が後弯、腰椎(腰)が前弯といったゆるやかなカーブで結ばれ、独自のS字のカーブがあります。これを生理弯曲といいます。

なぜ人間の背骨に3つのカーブがあるかというと、他の動物と違い二本の足で立つからです。つまり、バランスをとるのが難しい「重心」を正常な位置に保つためです。横から見たとき、生理弯曲があると重心は、大後頭孔-頚椎7番-腰椎1番-膝関節-外くるぶしを通ります。これが最良の重心位置です。

3つのカーブは、椎間板と呼ばれる背骨と背骨の間にある軟骨と一緒に、クッションの役目をしています。これにより、体の重さや一点にかかる圧力をやわらげ分散しています。例えば100sの力が上からかかった場合、生理弯曲がある人の腰への負担は1/10(10s)で済みますが、この弯曲が一つしかない人は、力の分散が出来ないため1/2すなわち50sの負担が腰にかかってしまいます。さらに弯曲が全くない人は、100sそのままの力が腰にかかってしまいます。つまり生理弯曲がある、ない、では体にかかる負担が全然違います。

- 重心位置を保ちづらい→姿勢バランスが悪くなる。
- 重心を無理やり筋肉で保とうとする
→疲れやすくなり、筋肉疲労やコリと呼ばれる血流障害を起こす。
- 背骨が歪み脊髄の神経圧迫を起こす
→痛み、しびれなどの感覚障害、ささいな物につまずくような運動障害を起こす。
- 椎間板への負荷が増大→椎間板障害(ヘルニアなど)
- 背骨への負荷が増大
→骨の変形、骨棘、圧迫骨折、分離・すべり症の原因にも。
カイロプラクティックでは、この生理弯曲を念頭においた施術を行います。
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